強迫性障害は適切なメディカルケアで前に進む|社会と個人の取り組み

ノートとハート

治療は継続される

腕を組む男性

現代は精神的な病を発症させやすい時代であるとされています。病気は個人で治療するものではあり、プライベートなことなので周囲の人には知られたくないということもあります。しかし、病気を治療する時は周囲の人の支えが必要です。社会全体で身体に障害を抱えた人が暮らしやすいような仕組みを構築するべきですし、それは精神的にも必要なことです。精神的な病にかかっていても見た目にははっきりとわからないため、ただ行動が変な人、面倒くさい人と思われて放置されてしまいがちです。そうではなく、強迫性障害などの辛い症状が出ていて治療中の人、または症状が疑わしい人も早く気づいて治療できるような社会的な取り組みをしていく必要があるのです。
メンタルクリニックでは精神的な病気の治療だけでなく、再発予防もしています。がんでも再発が珍しくないように、精神的な病気ならばより注意して予後観察しなければなりません。社会復帰ができても予後治療が求められるのはこのためなのです。抗精神病薬を飲むと症状が改善しますが、これをストップするとまた強迫観念や強迫行為が芽を出す恐れがあるのです。薬の治療における限界はこういった、根本的な治療をすることが難しいという点にあるのです。強迫性障害の治療では認知行動療法も行われますが、これでも完治する確率は90%以下だといわれてます。しかもこの認知行動療法や臨床心理士のカウンセリングは制度を整えている場所も少ないです。

精神的な病気の治療には治療環境がきちんと整っており、継続して治療を行える病院を探すことが重要です。患者はや周囲の家族は「完全に治る」と考えずに、病気と共生していくという心構えでいることが大事なのです。そのため、治療費についても長い目で見た計画をしていくことが大事なのです。
強迫性障害にかかっているとこういった治る見込みの無い治療をしていくことがためらわれるという傾向にあります。いつもと違った行動をしたり、予測できない不安に放り込まれたくないと思ってしまうからです。しかし、そうではなく病気と付き合っていくのである、到達できるゴール地点があるわけではないということを理解する必要があります。
企業でもこういった精神的な病に取り組んでいるところがたくさんあります。メンタルチェックをしたり、強迫性障害を抱える人に対して定期的に健康診断を行なったりという取り組みを企業で行なうことができれば、社会的に生きやすい世の中を作ることができるといえます。