強迫性障害は適切なメディカルケアで前に進む|社会と個人の取り組み

ノートとハート

典型的な行動パターン

人の影

精神的な病気が起こってしまうと明らかに行動に異常がみられます。強迫性障害にかかってしまう人の行動や思考方法には特徴があるので、自分でも、あるいは周囲の人が気づいてあげて早めに治療をする必要があります。まず特徴的なのが同じ行為を繰り返すということです。人間はなにかをしようとするとき、筋道を立てて行ないます。物事は積み重なるものですから、人間が物理的に働きかければ絶対に変化が生じているものです。私達は通常であればその変化にこだわることなく、物事が変化すればその変化に合わせて自らの行動も変えていくのです。しかし、強迫行為にかられている人は、その変化に対応することができません。ペンの向きが変わっていたり、食べ物の減り方が同一ではなかったり、そんな小さなことまでこだわってしまうのです。誰しもそんな「癖」というものは持っていますが、強迫行為とはその行動がエスカレートしたものを指すのです。手の汚れが気になると私達は手を洗いますが、汚れが落ちてキレイになっているにも関わらず手の汚れがまだ落ちていないことが気になってしまい何度も手を洗浄してしまう。これが強迫行為とよばれるもので、この強迫行為を引き起こす障害が強迫性障害なのです。

強迫性障害には他にも特徴的な行動があります。それは思考の分野に現れる症状です。ネガティブなイメージが頭から離れないという人は強迫性の症状を抱えている可能性があります。しかもこのイメージは簡単に消え去ることはありません。誰しもネガティブな考えが消えないという日を過ごしたことはあると思います。特に一日の終りの夜になるとありもしないもしものことを思って後悔したりすることも多くなってしまうのです。しかし、強迫観念とはそれ以上に自分の意志に反するものなのです。しかも不合理であるという特徴があります。よく考えると辻褄があっていないようなことでも、強迫観念があると関連性があるように思えてしまうのです。誰かが自分のうわさ話をしている、頭ではそうではないとわかっているのに、「うわさ話が膨らんで、自分の行動を邪魔しようとするのではないか」と考えてしまうのです。そうなれば不安を解消できるようになるまで、手をゴシゴシ洗ったり、必要以上に人目を避けようとしてしまいます。強迫性障害には自分の思い込みだけで周囲の人に掃除を強要したりという巻き込み型のものもみられます。